2011年5月二期生来日

一期生の二人が間もなく実習を終えて帰国しますので、後任二名の面接を2010年11月に行いました。
リュウとジャンが非常に優秀だったため、自分自身に根拠の無い変な自信がついてしまっていたことをこの時はわかりませんでした。
そして、日本語研修を研修施設でしてもらえる事で、自分が楽になったようなそんな気持ちになっていたことも大きな過ちだったと後日気付かされます。

面接から半年後の2011年5月13日、チョウとセイの二人が関西空港に着きました。
チョウは31才、とても無口で職人肌のタイプです。セイは22才で性格は非常に明るくいつもニコニコしているのが印象的な子です。

二期生たちから非実務研修である一ヶ月研修は、会社ではなく別の施設で行うことが義務付けられていました。したがって、関西空港から直接研修施設のある淡路島へ向かいます。

中国での日本語研修が終わる直前に施設を訪問して一度話しており、だいたいのレベルは把握できていますので、二人に簡単な話をしてみます。

「飛行機でご飯を食べましたか?」
と聞いた私に、「はい」とだけチョウが答えます。セイは言葉の理解ができていないようでした。
「おいしかったですか?」
と再び聞いてみます。
また「はい」とだけ答えるチョウ、ニコニコ笑っているだけのセイ。。

ここで初めて不安がよぎります。ひょっとして、この子たちは卒業してから入国までの間、何も勉強をしてなかったんじゃないか??もうすっかり勉強した日本語を忘れてしまってるんじゃないか??と。。

でもまぁ日本の施設でまた一ヶ月間の研修があるから大丈夫だろう、と不安を無理矢理消すようにしていたのだろうと思います。

無事に入館手続きも終わり、一ヶ月後に迎えに来ますから、頑張って勉強して下さい、と言い残して帰路についた私でした。