今年の遠足は淡路島へ行きますよ 第二話

淡路サービスエリアで、少し休憩します。
大観覧車があるので、乗ってきていいですよ、と言うとジャンは行きたいようですが、リュウが乗り気ではありません。どうやら私と同じで高いところが苦手なようです。

リュウに、ジャンと一緒に乗ってあげましょう、と話しますが

「危ないですから私はだめです。次長一緒に乗ってあげましょう」

と散々駄々をこねます。しばらく押し問答が続いた後、結局観念して乗り込み、一周終わって出てきたので、景色はどうでしたか?関空は見えましたか?と聞いてみると

ジャン
「とても綺麗です。関空 少し見えました」

リュウ
「外 見ていませんから わかりません」

あらら…まぁ気持ちはわかるけどね。。

イングランドの丘へ行く途中、渦潮の事を思い出したので、海水浴と渦潮の見学はどちらがいいですか?と聞いてみたら、二人とも即答で

「海で泳ぐです」

そうですか。。。綺麗なのにねぇ。私のオススメは渦潮なんだけどなぁ。。海水浴は大連でも出来るでしょ?と話しても頑固者の二人は

「大連の海はきれいではありません。ですから海で泳ぐです」
と一点の曇りもない不変の回答です。

そんな会話を楽しみながら、イングランドの丘に着いて、二時間くらい遊びます。写真を撮ったり、ゴーカートに乗ったり、ボール当てゲームを楽しんだりしているのを休憩がてら眺めていました。楽しそうに遊ぶ二人を見ていると、何だか運転の疲れも和らいできます。

お昼前にイングランドの丘を出て、お待ちかねの海水浴場に向かいます。台風の影響でしょうか、大浜海水浴場は人もまばらでガラガラ状態です。まぁ、こんな日に海水浴に来る人はいないわな…なんて思いながら、二人が海に入って遊ぶのを眺めていました。

「次長も一緒に泳ぎます」
と盛んに誘ってくれるのですが、帰りの運転を考えると、少しでも休んでおきたいところです。私は休んでいますから、二人で遊んでおいで。深いところに行ったらダメですよ、と言ったら、

「小孩子(シャオハイズ・子ども)ではありませんから 大丈夫です。関空までも 泳いで良いです」

いや…じゅうぶん子どもでしょうが。。そう思いながら木陰でお昼寝していました。 夕方まで遊ぶと気が済んだようで、身体も冷えていましたので帰りにラーメンでも食べて帰ろう、と帰路についた私たちでした。