さて、二年目は先日のお話を除いては比較的平穏に過ぎていきます。
彼らは日本語もかなり上達し、社内での会話もスムーズになっています。
また、社内の若い人たちとよく遊ぶようになっていました。
時々、食事にも連れて行ってもらったようで、都度「○○さんと ご飯を食べに行って良いですか?」と聞いてくることも何度か有りました。
みんなが彼らを可愛がり、仲間として受け入れてくれていることに感謝感謝です。
「今年の遠足はどこに行きますか?」
お盆休みが近くなった頃、リュウが聞いてきました。
このような聞き方をする時は、だいたい彼らの中では行きたいところが決まっています。
私
「どこへ行きたいですか?」
リュウ
「テレビで見ました。三重県ですか?車で遊べるところがあります。」
私
「鈴鹿サーキットの遊園地ですか?」
リュウ&ジャン
「そうです、そうです」
私
「では、鈴鹿サーキットの遊園地に行きましょう」
と話していたら、二度あることは三度あるで、何と季節外れの台風4号がやって来ました。
三重県方面だと、台風を追いかけて行くことになりますので、急遽行き先を淡路島に変更しました。
毎回の事ながら、何とも行き当たりばったりな遠足になってしまいます。
淡路島にあるイングランドの丘で遊んだ後、近くの海水浴場で遊んで帰ることにしました。
行き先が変わったのは残念なようですが、海水浴ができる事が嬉しいようで、近くのスーパーで大量のお菓子と水着を買ったようでした。
車で淡路島へ向かう途中、甲子園球場で高校野球をしていますから、ちょっと寄り道をして球場の前を通ってみます。
応援の人でいっぱいになっている球場前を通ると、
ジャン
「ここは人が多いですね。奈良と違います」
高校野球をしているからですよと話すと、
リュウ&ジャン
「高校野球?」
全国の高校から選ばれた学校が集まって、ここで野球というスポーツをするのですよ、と話しましたが、野球というスポーツ自体を知らないようでした。
阪神高速神戸線から神戸淡路鳴門自動車道に入ります。
明石海峡大橋に来ると、二人組のワクワク度はマックスになります。
大観覧車が見えたところで、
「あそこ行きたいです」
というので、淡路サービスエリアで休憩をすることにしました。