今日一人で仕事をしていると、事務所のドアをノックする音が聞こえました。
郵便局の人が郵便物の配達に来たのかな?と思いドアを開けてみると、二期生のセイがひょっこりと立っています。”どうしたの?”と聞いてみると「入っていいですか?」と聞きます。
彼が入りにくそうにしているのには訳があるんです。この子は、唯一私を本気で怒らせた子なのです。ですから、私からの連絡は一切していませんでした。ただ、彼が結婚をして子どもがいることや日本でアルバイトをしながら生活をしていることは三期生たちから聞いていました。
彼も私のことを他の実習生から聞いていたようで、私が骨折したことや昇進したことなども知っていました。
事務所で久しぶりに彼と話していると、今後一切知らない!と怒っていたはずなのに。。。気が付くと一生懸命に彼のことを考えて話している自分がいます。本当に私は甘いですね。。。
今日は勇気を振り絞って来たこと、昨日たくさんのことを考えて心配で寝られなかったこと、結婚式に呼びたかったけれど、呼べなくて寂しかったこと、子供のことや仕事のこといろいろと話してくれました。
相変わらず考えがずれているところもありましたが、何となくこの二年間で少し大人になったような感じもしました。
最後に「部長。。また連絡していいですか?」”良いよ。またおいで”という短い会話の中で彼の顔が晴れ晴れとした表情になっていくのがわかりました。