季節がめぐるように

4月15日に四期生が一ヶ月間の非実務研修を終えて会社に配属されました。そして、5月13日に二期生たちが帰国します。大きな希望を持って新しく来た子たち、三年間頑張ってご両親の元へ帰っていく子たち。それぞれの想いを持って新しい生活が始まります。

たぶん…二期生たちはやっと口うるさい老爺爺から開放されますよ!とホッとしていることでしょう。
逆に、四期生たちは、何だか妙に口うるさい老爺爺がいますねぇ、と思っているかもしれません。

いつも私はこの子たちはすごいと思います。
見知らぬ外国へ来て、初めて勉強するだろう日本語を話し、三年間仕事をして生活をします。
もし、自分なら…そう考えた時、絶対に出来ないよなぁと思いますから。

彼らは、一年目、二年目、三年目と毎年成長していきます。
赤ちゃんが子どもに、子どもが大人に成長していくように、帰国するときには見違えるようになっています。

誰しも成長過程で問題を起こすように、彼らも三年間で必ず小さな問題を起こします。それは仕事上のことであったり生活上のことであったり様々です。
何か問題を起こした時、大人が子どもたちにアドバイスをするように、私たち生活指導員は彼らに接していく事が大切なのだと思います。

彼らが話す日本語を理解することは、なかなか難しい時があります。また逆に、私たちの日本語を彼らに理解してもらうことが難しい時もあります。
彼らが勉強して理解してください、では無く彼らが理解できるような言葉の使い方が重要なのだと私は思います。

去年の春と今年の春が別であるように、彼らもまたその時々の彼らなのです。今年の子たちはどんな個性を持っているでしょうか?そんな事を思いながら、日本語テキストを持って授業をする食堂の階段をあがった私でした。