ソンとドンの帰国 -関空にて-

お昼ごはんを食べ終わって関西空港へ向かう車中で、技術指導員と思い出話に花が咲いています。楽しげでもあり、寂しそうでもあり何とも複雑な気持ちになっているのがよくわかります。
技術指導員にとっても自分の子供のように三年間世話をしてきた子たちですから、彼らの旅立ちを見送るのは何とも言えない気持ちになるんですよね。
冗談を言っていても時折つくため息がそれぞれの感情を表しています。

一時間ほど車を走らせると空港に着きました。いつもは長く感じるこの道も実習生を送って行く時だけは短く感じるのが不思議です。
空港に着いてチェックインカウンターに行くと、別工場の技術指導員も彼の息子さんを連れてお見送りに来てくれていました。

チェックインの手続きの時に、登場証明を会社に送ってもらうようにお願いしておきます。通常この依頼は日本側の受け入れ組合が行うのですが、組合が休日のために私が行いました。

セキュリティ検査の前に、みんなで記念写真を撮りました。
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何枚か撮っていると、急にドンが本社の技術指導員に抱きつきましたのでパシャリと一枚。
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足取り重くセキュリティ検査に向かうドンとソンや技術指導員を見ていると感動の別れができたと思います。

セキュリティ検査の時にパソコンやiPad、携帯電話などは出しておくように二人に言いますが、やはり検査で止められました。あれだけ言ってもパソコンをリュックサックの中に入れたままにしていたんですよね。。。で、手荷物検査が終わって出国手続きに向かいます。出国カードが無いので、二人分の出国カードをさくっと書いて二人に渡します。もうね、この辺は二期生で慣れていますので普通の作業になりました。

おみやげを買う時もあれはなんだこれはなんだとなかなか進まなくて、結局搭乗口に着いたのは搭乗開始20分前でした。私一人だと時間を持て余すくらいになるのに、なぜこの子たちと一緒だとぎりぎりになるんでしょうかね?
で、搭乗口付近の椅子に座っていると、おもむろにドンの微信が呼び出されます。なんだ??と思って聞いていると、フーシェンからの通信のようです。何ですか?と聞いてみると、ドンがフーシェンの靴と間違えて履いて帰ったとのこと。。。。
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自分の靴と人の靴を間違えるか???サイズが同じでも人の靴だと違和感があるでしょうにね。。。。
その後の展開が流石だと思ったのは、ドンの靴は500元です。フーシェンの靴は200元です。だから、ドンはそのまま自分の靴を履けと言ってます。三回しか履いてない靴だから新しいと。。。。もうね、さすがと言うか大笑いですよ。

-大連到着 に続く-