秋も深まり二年目を迎えようとしていた日のことです。
彼らと話をしていて、中国には温泉がありますか?と聞いてみました。
「はい、あります。 しかし、本物では無いと思います。私たちは 入ったことがありません」
日本のお風呂はね、外にお風呂があって、とても気持ちいいですよ、と言ったら
「行ってみたいです」
とのことでしたので、近くのスーパー銭湯に行ってみることにしました。
お風呂の前に腹ごしらえって事で、銭湯の近くにある餃子の王将に行きました。
餃子の王将の味は、彼らのお気に入りです。
三人で食べる量にしては、明らかに多い感じの注文ですよ、と店員さんに言われますが、大丈夫ですよ、と私。
で、食べ始めると、二人が首をかしげます。
酢豚が好きな二人ですから、酢豚を二人前頼んであるのですが、豚肉だけポイポイと私のお皿に入れていきます。
私
「いつも酢豚が好きで沢山食べるでしょ?」
リュウ
「はい、酢豚 好きです。しかし、豚肉は要りません」
私
「豚肉 好きでしょ?」
リュウ
「私は 優しい人ですから 課長にあげます。課長はたくさん食べて元気になります」
嘘つけ~~
私のお皿には、酢豚の肉がこんもりと山になってます。
ジャン
「いつも食べる店の酢豚はおいしいです。しかし、この店の肉はおいしくない感じです。いつもの味と違います」
不思議なことですが、同じ餃子の王将でも彼らには好みがあるようです。
ったく…この子たちはいつも自分の嫌いなものだけ私のところに入れるんだから。