バスで揺られること20分ほどで五合目に着きます。
もはや10時を回っていますから、到底頂上まで行くのは無理だと思い、この辺りで遊んでから帰りましょう、と話しましたが…
バスで大人しくしていた20分間でエネルギー充填120%になった二人組は、私の話なんぞ聞こえず、満面の笑みを浮かべながら写真を撮りまくっています。
「大丈夫です、一番上 行きます」
等と言いながら、急斜面を走って登っていきます。
まぁ、これくらい喜んでくれたら、来た甲斐がありましたね。
小石や土が落ちて人に迷惑がかかることを考えているようで、ひと気のない場所の急斜面を昇り降りして走り回っています。
こういうところは、周りの安全まで考えることが出来る子たちなのです。
三時間ほど、話しながら五合目周辺を散策して、景色を楽しんでからバスで麓の駐車場に帰りました。
「まだ 明るいです。もう帰りますか?」
と二人がバスの中で言い出しましたので、近辺のファミリーレストランで食事をした後、山中湖に向かいます。
稜線が美しい富士山を見て、「きれいですねぇ」と言ってくれた言葉が、私の疲れをふっ飛ばしてくれました。
周辺で車を止めて、また写真をバシバシ撮ってます。
ジャンが
「スカイプ使っていいですか?」
と言ったので、ご両親に電話をするのかな?と思ったら、大連事務所の社員に電話をしています。
ジャン
「リ先生にぃ 電話しました。 富士山 来ました。とても綺麗です、言いました」
私
「そうでしたか。ご両親にも電話をしなさい。リ先生は何と言いましたか?」
ジャン
「私は 行ったことが無いです。あなた達だけ 行くの ずるいでしょ、言いました」
とニコニコしています。ん~自慢したかったのね。。。
夕方4時まで湖畔で遊んで、帰路につく車の中では、疲れ果てたのか二人共グッスリ寝ています。
全く。。。小孩子(子ども)だよなぁ。。。と再び渋滞に巻き込まれながら帰路についた私たちなのでした。
これに凝りて、二期生が富士山に行くときは、技術指導員にも付き添いを頼んだ私です。二期生たちの富士山遠足は、また後日のお話で。