ソンが入院して二週間になりましたので、彼の様子を簡単に書いておこうと思います。現在のところ、毎日検温や血圧の測定と食後三回の薬をのむだけですから、彼は非常に暇な状態が続いています。入院当初一週間は、私が行った時に水筒とペットボトルに一日分の水を交換して新しく入れておいてあげるということを毎日していましたが、昨日から自分で水を入れるようになりました。少し環境に慣れてきたようです。また、冷蔵庫を使っても良いか看護師さんに自分で聞くことも出来ましたし、先生の回診の時も簡単な話ができるようになっているようです。どちらかと言うとあまり日本語が上手でなかったソンですが、”話さざるをえない”環境に置かれることで、徐々に会話に慣れてきた感じがします。
また、ずっと一人でいますから、”話すこと”に飢えてきているのか、私が行くとたくさんの話を自分からするようになりました。たどたどしくもありますが、とにかく話してきます。大連での仕事や生活のこと、食べ物の話や今の仕事のことを自分から話をしてきます。
で、たいてい私が行くと寝ているか筋肉トレーニングをしています。腕立てをしていたりアームバーダンパーを使っています。
”元気に過ごしています”という表現は結核治療中ですから変ですが・・・とくかく元気です。
毎日の検温でもだいたい平熱の36度台ですし、入院後三日間行った喀痰検査でも排菌はされていませんでした。今はとにかく薬をのむことが治療です。
食事も三食出されたものは全部だべているようです。ただ、酸味のあるものとポテトサラダは苦手なようですから、少し食べて残しているようですけどね。他にも実習生たちからの差し入れを食べていますから、心なしかお腹が出てきたような感じがしています。
薬は、”ピラマイド元末”という粉薬、”ルファンピカシン”というカプセル薬、”イスコシン”という錠剤、”ビドキサール”というビタミン剤と”エブトール錠”の4種類の薬と1種類のビタミン剤を飲んでいます。
薬の説明書にそれぞれの作用と副作用が書かれています。今のところ心配された副作用も無く順調に治療は進んでいるようです。
私が行くといつも甘えたように「寂しいです。早く帰りたいです」と言いますので、”もう少しの我慢ですよ”と言ってなだめるのが大変ではありますね。後二週間ほどで退院できるでしょうから、もう少し頑張りましょう!!