中国語的な日本語

今日は彼らの日本語について考えてみます。

日本語の語彙が増えてくると、彼らは少しずつですが、積極的に話そうと試みてきます。間違った言葉であっても辛抱強く聞き、この意味ですか?と話すことが大切だと思います。

彼らが日本語を話す特徴として、”寂しいの感じ”、”おもしろいの感じ”、”行くの時”、”食べるの物”など”の”を入れて話します。これは中国語の助詞”的(da)”が入っているからだと思います。

”寂寞的感觉(寂しい感じ)” ”有趣的感觉(おもしろい感じ)”

と、まだ中国語を考えて、それを日本語に変換する時、元の中国語対して忠実に和訳していくためなんでしょうね。

また、”て、に、を、は”の助詞は中国語では存在しないため、理解するのが難しいのだと思います。”写真 撮る 良いですか?” ”買い物 行く 良いですか?”という感じで助詞を抜かして話すことが多いです。

最初のうちは、可愛い感じがして放置していましたが、日本語能力検定を意識し始めた時期から、修正するように心がけました。
ちょっと気付くのか遅かったと、自分で反省しています。

助詞を教える時、私は彼らに動作をしてもらいます。実際に動作を交えながら、発音すると理解しやすいように感じます。私たちが生活の中で自然に言葉を覚えたように、日本語を中国語で理解するのではなく、日本語を日本語で理解することが出来るように心がけています。

これらのことは、私たちの会社の研修生だけの特徴かもしれません。
しかし、彼らが話す言葉の特徴を知ると、どこを重点的に教えていけばよいかが見えてくると思うのです。