自転車が欲しいです

春になって暖かくなると、俄然行動的になる二人組です。
ある日の休日に、二人で散歩に出かけた時の事を書いてみます。

週末に珍しく「明日 二人で 外 行っていいですか?」と聞くので、どこに行きますか? と聞いてみたら「二人で 外 歩きます」とのこと。
土日はずっと私と一緒だったし、たまには良いかと思い許可しました。その時は、たぶん近くの平城宮跡くらいまで散歩するのだろうな、というくらいにしか思いませんでしたから、行く前と帰った時に寮にある公衆電話で私に電話をください、と言っておきました。

朝、10時過ぎに「これから行きます」と電話があって、昼くらいには電話があるかなっと思っていたのですが、待てど暮らせど電話がありません。。
疲れて寝てしまったのか??と思って、電話をしてみますがコールだけです。

彼らには事前に私の電話番号を書いた名刺を渡してあり、外出時に何かあったら名刺を見せて電話をしてもらいなさい、と話してありますが、7時を回ると流石に心配になって寮に行ってみました。部屋は真っ暗で、まだ帰っていない様子です。

しばらく寮で待っていると、8時過ぎになって、疲れ果てた様子の二人が帰ってきました。

怒りたくなるのを、グッと我慢して話を聞いてみると、西大寺から社長が月に一度食事に連れて行ってくれる片道17kmくらいの天理まで歩いて行ったとのこと。 しかも、帰りに近道を探そうとして、道に迷い、お昼ごはんも食べずに歩き続けて帰ってきたようです。
公衆電話も見つからないし、私にも電話ができず、ただ歩き続けて帰ってきました的な話をしていました。

近くのお店で晩ご飯を一緒に食べながら、ポツンと一言

「自転車 欲しいです」

次の休日に携帯電話を一台契約して、「私との連絡だけに使ってください。」と言って、彼らに渡しておきました。