社内で二人っきりの中国人になった彼らは、毎週末になると帰る前に私に土曜日と日曜日は会社に来ますか?と聞きます。
どうしてですか?と聞くと、決まって「寂しいですから」と彼らは言います。
寂しいですから?ホームシックにかかったのかな??
でもホームシックにしては食欲もしっかりあるし、顔色も良いよなぁ…話す雰囲気も普通だし…と不思議に思いながらも、仕事に来ていますから遊びに来たら良いですよ、と言うと嬉々として帰っていきます。
で、毎週土日は、会社に来て業務に影響のないコンピュータで遊んだり、彼らが好きな車の話をしていたりしてたわけです。
そんな事が半年ほど続いたある日、
私:「まだ寂しいですか?中国の家に早く帰りたいですか?」
と聞くと
彼ら:「いいえ。日本のほうが良いです。」
と言います。
あら??
私:「寂しいのは大丈夫になりましたか?」
と聞くと
彼ら:「寂しいの感じですよ」
と言います。
なんか話が噛み合っていないような。。。
嫌な予感がしたので聞いてみます。
「君たち、寂しいの意味を知っていますか?」
彼らはあっさり答えます。
「何もすることがないの感じの意味です」
そうなのです。彼らはただ ”暇”だったのです。
”寂しい”の意味を間違ってを使っていたわけです。