さて、二期生のチョウとセイが5月に帰国しますので、その後任に採用した第四期生たちが3月12日に来日しました。
20歳のチョウと25歳のシュウで、この子たちは自分が面接をしていない初めての子たちです。面接はしていませんが、大連事務所の日本語学習の時に二日ほど会っていますので、だいたいの雰囲気はつかめているつもりです。
中国南方航空CZ641便でほぼ予定通りに関西空港に到着した二人は、とても元気そうです、とはいかず…シュウの顔は青白くなっていました。
どうもこの子は乗り物に弱いようで、飛行機に酔ったみたいですね。
チョウの性格は物おじしない人懐っこい性格のようです。大連事務所で朝二人きりになった時、初めて会った私に一生懸命に話しかけてきました。また、空港で待ち時間があったので、ちょっと歩いて飲み物を買いに行った時も、私にくっついてきます。確かに二日ほど会っていますが、あまり良く知らない外国人についていくよりも一緒に来たシュウやジャンと一緒にいるほうが安心できるはずです。
にもかかわらず、ニコニコと私についてきます。
シュウの方は、以前日本語を勉強したことがあるようで、少し話ができます。ただ、ちょっと油断をすると、次々に要求を出してきそうな、そんな感じの子です。ですから、出来ること出来ないことをはっきりしてコントロールをしっかりする必要があると思います。
そんな二人を車にのせて、研修センターの淡路島へ向かいます。
シュウの方は、10分ほどでまた車に寄って気持ちが悪くなりましたので、寝かせていました。チョウの方は終始賑やかです。ろくに話せないのですが、次長、あれは何ですか?と良く聞きます。ジャンも一緒ですから、中国語でジャンに聞くほうが楽だと思うのですが、私に話しかけます。
これはずいぶんと面白い子ですよ、と思いながら車を走らせていました。
途中、淡路島サービスエリアで休憩をして食事をします。
シュウはとても食事が出来る状態ではなく、ソフトクリームを食べます。
チョウは、私の真似をするかな?と思いましたので、メガカツカレーを頼んでみたら、案の定同じものが良いと言います。
このカレーは、丼いっぱいのカレーライスにトンカツがのっているかなりヘビーなカレーです。しかも半熟温泉卵付き。
出てきたカレーライスの量を見て目を丸くしていたチョウの表情が面白かったですよ。半熟温泉卵は、ジャンが横を向いた隙に彼のラーメンに入れたので、ジャンに日本では自分が頼んだものは全部自分が食べなければなりません、と言って怒られていました。生卵を食べる習慣がないので、このような卵は気持ちが悪いそうですね。
そんな賑やかな雰囲気で無事に日本語研修センターへの入所を済ませました。